埋蔵文化財包蔵地に該当する敷地で家をたてる場合は、
工事着手の60日前までに「埋蔵文化財発掘の届け出」を提出します。
この届け出の内容、試掘調査の結果(試掘調査の有無は事前に窓口相談が必要です)をみて、行政から取り扱い(次のA~C)の指示がでます。
A.工事着手前に発掘調査を実施すること。
B.工事に際し、市教育委員会職員が立ち会うこと。
C.慎重に工事を実施すること。
そして建て主にとって耳の痛いのは、「A.工事着手前に発掘調査を実施すること」の指導がでた場合です!
これは遺構が埋まっているから、工事前に発掘調査をしなさい!という内容です。
↑本調査による掘削状況。
調査には、相場で1平米あたり10.0万円程度(敷地や文化財の状況により異なります)です。
例えば30坪2階建てとして基礎の面積が15坪だとすると、だいたい500万円、、、高いですね、、、
建物が自宅の場合は、鎌倉市が費用を負担してくれます。
しかしもしも事業用建物(アパートなど)の場合は、建て主の負担になりますので注意です!
30坪2階建てだとすると、おおおそ2~3ヶ月と言われます。ですが、本調査については出土するものの種類や量により、大きく予定がズレ込みます。6ヶ月またそれ以上、かかることがあるので、要注意です。
ということで、試掘により遺構が発掘されたら、その遺構まで達しないように計画を変更して、本調査を回避するということも珍しくありません。
ただし掘削量を減らすように計画を変更するというのは、3階建てを2階建てにするぐらいの大きな変更になると思いますので、それも簡単ではありません、、、、、
この土地にするんではなかった、、、ということになりかねませんので、埋蔵文化財包蔵地の土地を買おうか迷われてる、埋蔵文化財包蔵地の土地できちんと家が建つか心配、という方は、早い段階から、お知り合いの建築士にご相談することをおすすめします。
なおわれわれも埋蔵文化財包蔵地について無料相談をお受けしております。
下記のリンクよりドシドシご連絡くださいませ!!!
お読みいただいてありがとうございました!
さて次回ブログでは、よく質問される崖地・傾斜地での家づくりについてまとめていきます。
※このブログの内容は、あくまで個人見解にもとづくものであり、正確な情報は必ず市役所など行政機関に確認するようお願いします。
邸宅巣箱チーム一同