03′-07′ 芝浦工業大学工学部建築工学科
幼少の頃より建築家になりたいと思っていましたので、大学で建築学を専攻しました。
07′-11′ ビーツー一級建築士事務所
駆け出しの時期はあえて、設計から施工までを一貫して請け負う住宅会社(設計事務所では設計業務だけで、工事は施工店が行うのが一般的)で4年間活動し、20棟以上を引き渡しました。デザインばかりでなく現場にも精通した設計者を目指して、設計業務に限らず、見積もり作成や施工管理などの施工業務も体系的に経験したことは、いま大きな糧になっていると思います。
11′-14′ 岡田哲史建築設計事務所
設計力により磨きをかけたいと思いから、アトリエ系設計事務所(有名建築家の主宰する作家性の強い設計事務所)に勤めました。高級住宅や別荘を特集した雑誌に必ず登場する、まるでショールームのような豪邸を得意とする設計事務所です。その設計へのこだわりは群を抜くもので、窓サッシや階段やドアまで、既製品はほとんど使わず、オリジナルで設計しています(既製品をポチポチとプロットしていくだけで設計できてしまうシステマチックな会社もある)。あらゆるものをオリジナルで設計したため、設計力と知識はこの時期に鍛え上げられたといって過言ではありません。
14′-17′ 渡仏(パリ)
よりいっそう設計デザインを突き詰めたい!という思いから、建築の本場ヨーロッパに拠点を移しました。
14′-17′ DORELL.GOTHMEH.TANE/ARCHITECTS (ATELIER TSUYOSHI TANE ARCHITECTS)
日本人建築家がパリで立ちあげた設計事務所に3年間勤務しました。日々グローバルな仕事に関わりながら、週末にLCCでパリ、ロンドン、バルセロナ、ポルト、ウィーン、プラハ、ニューヨーク、メキシコ、モロッコ、、、と、マスターピースといわれる世界中の名作建築を訪れる生活を送りました(これだけ訪問している建築家はなかなかいないはず!)。自身のデザインに対する思想は、この貴重な経験のなかで培われたものだと思います。
17′- 帰国(鎌倉)
設計業務を生業にして10年の節目で、独立のため帰国。
17′- 鎌倉住宅設計事務所 邸宅巣箱
風情のある街なのにもかかわらず、まるで都内にでもあるような無機質な建物が乱開発されている鎌倉の現状。お世話になった3社で培った経験と技術をもとにこの現状をなんとか変えていきたいという思いから、鎌倉地場の住宅専門の設計事務所「邸宅巣箱」を設立しました。