逗子葉山周辺003
off Pod─中銀カプセルタワー改修
50年前、中銀カプセルタワーは情報化社会の到来を見越し、移動しながら暮らし働く人物像を先取りするかたちで設計された。カプセルは、まさにノマドワーカーのための住居だったといえるだろう。現在、我々はモバイルデバイスを通じて膨大な情報に即時アクセスする自由を手にしているが、同時に、情報に溺れるような不自由さを抱えてもいる。情報が過剰に届きすぎる時代にあって、遮断された空間に価値が生まれる。このカプセルのなかには、届かないという自由がある。まるで情報の大海を漂う隔絶されたポッドのようなその内部は、情報から解放されることによって、真の意味での自由を取り戻す場所となる。
