鎌倉004
道程を織り込んだ家
本計画は、鎌倉・西御門の歴史的文脈と住宅を呼応させるべく、街を歩くことで立ち現れるシークエンスと建築空間とを連続させる試みである。駅から敷地へ至る経路には、段葛や源頼朝墓所、旧里見弴邸といった鎌倉を象徴する地点を経由する。このシークエンスが、そのまま本敷地の魅力となっていると考え、本住宅では、こうした「道程」の感覚を空間化すべく、玄関から階段、ホール、ダイニング、リビングへと、段階的にレベルを上げながら南へと導く構成を採用した。路地を縫うようにシーンが連なり、身体がわずかに上昇する体験が内部に織り込まれている。最終到達点であるリビングでは、視線の先に由比ガ浜を望む。建築の内部に道程のリズムを実装することで、地域環境との空間的応答が図られている。



















