鎌倉002
家型の記号性による住まう意志の空間化
本計画は、RC造の基壇上に木造の家型ヴォリュームを載せた二層構成の住宅である。1階には書斎や茶室など補助的な機能を収め、2階には居間・寝室といった生活の中核となる諸室を配し、切妻屋根で一体的に包み込んでいる。雨仕舞や景観的な文脈において家型は古典的な合理性を備えるが、本計画ではそれに加えて、住まう意志を明確に象徴化する建築的装置として機能させた。抽象的かつ力強いこの形式は、住まう決意を空間に昇華させる。本計画は、コロナ禍以降に多様化した住宅観に対して、家型という記号の普遍性を再読し、建築の原型的意義を現代に接続しようとする試みである。




















