鎌倉013
影で継承する古民家改修
鎌倉旧市街、約2,000㎡の旗竿敷地に佇む元外交官邸の再生計画である。雑木林に囲まれ、都市の時間軸から切り離されたかのようなこの場所に建つ屋敷は、現代の住宅ではもはや見られない骨太な架構によって構成されていた。その屋内は日中でもほの暗さが漂い、光ではなく影が空間の質を空間の質を決定づけていた。利活用のために空間構成は大きく改変され、用途も民泊へと転換されるが、我々は屋敷に宿っていた「影」の質を丁寧にすくい上げ、改修後の空間に再配置することで、この建築の固有性を継承することを試みる。


























