逗子葉山周辺002
ポジティブ・イミテーション
近代建築運動以降、イミテーションは軽視されがちな建築要素であるが、技術的洗練を経た模造は、もはや単なる代用品ではないと考えている。本計画では、素材・構成の両面においてイミテーションを肯定的に導入し、建築的主題として展開した。敷地は国道134号沿い、古今東西の様式を模した住宅が建ち並ぶ別荘街に位置する。木造2階建ての本建築は、RC造に見える「崖」の上に鉄骨造のように見える平屋を重ねた二層構成とし、上層に配したLDKからは相模湾のパノラマが広がる。仕上げには人工木やプリントタイルなど、意図的にイミテーション素材を用い、構法・構成・素材を横断して模倣を主題化している。現代技術がもたらす快適性への賛歌と、建築におけるオーセンティシティ信仰への批評性とを併存させる試みである。






















