豊かな自然環境を取り込む邸宅のデザイン
Case Study 01

豊かな自然環境を取り込む
邸宅のデザイン

緑地環境の活用|市内某所|I邸
緑豊かな山々に囲まれた鎌倉・逗子・葉山エリア。
周囲の木々のざわめきや鳥のさえずり、心地よい光や風といった、この土地ならではの自然環境のポテンシャルを最大限に引き出すプランニングは、邸宅巣箱の得意とするところです。

こちらの事例では、周囲の豊かな緑地環境を活かし、自然と調和する〈森のヴィラ〉のような邸宅を実現しました。
BEFORE

BEFORE

多様な自然の表情を楽しむ器としての邸宅

方角ごとに異なる表情を楽しめる、自然豊かなロケーション。
その美しさを引き立てるような建築にしたい──と邸宅巣箱は考えました。

そこで、大きな庭にひとつの面で接する一般的な配置ではなく、いくつもの個室を分散させ、多方向に接する庭と呼応するレイアウトに。庭ごとのコンセプトを隣接する空間の個性に合わせて決めることで、ひとつの家とは思えないほど、表情豊かな居場所を持つ邸宅が生まれました。

AFTER

AFTER

Site Analysis
敷地分析

敷地図

約300坪の広々とした敷地。その北と西側の二方向に国有地の豊かな雑木林が広がります。
明るく溌剌とした雰囲気を持つエリアや、しっとりと静謐な雰囲気を持つエリアなど、方角ごとに異なる自然の表情を楽しめる点が大きな魅力でした。

その魅力を活かすため、北と西側の雑木林を借景として取り込みながら、隣家と接する南と東側の敷地境界に目隠しの木々を植え、プライバシーに配慮します。

The Keys
キーコンセプト

キーコンセプト

オーナー様からは、多拠点生活の3拠点目の住まいとして「バリ風ヴィラ」や「ホテルライク」といったキーワードが挙げられ、ほかの拠点にはない〈非日常感〉が求められました。多国籍な要素を掛け合わせ、豊かな自然環境のなかで〈開放感〉と〈親密さ〉が共存する、プライベートヴィラのような特別感を表現します。

Planning
プランニング

敷地を囲む自然環境をよく見ると、その豊かさは均質にあらず。
場所ごとにユニークな魅力に溢れており、これこそまさに自然の姿。

そうした周囲の自然環境に対して、建物が〈開くこと〉と〈閉じること〉を丁寧にデザインし、隣家からの視線を遮りながら、場所ごとに異なる自然の表情を切り取り、美しく映し出すことを意図しました。

離散する間取りへ

一般的な〈収束する間取り〉では、建物を囲む自然環境を一方向しか活かせません。
そこで、個室を飛び出させた〈離散する間取り〉にすることで、周囲の豊かな自然環境を存分に採り込みます。

模型
5つの石積みブロックにまたがるように架けられた大屋根
模型
周囲の雑木林を借景として採り込み、外の自然へとつながる平屋の邸宅

5つの石積みブロックに支えられた大屋根の下に広がるのは、45帖のリビングダイニング。
大きなワンルーム空間を囲む各ブロックに、キッチン、主寝室、多目的室、ゲストルーム、バスルームとクローズな機能を持った5つの部屋を割り当てました。

平面図

土地には固有の個性があり、景色がよく積極的に開きたい方角もあれば、隣家が目に入らないように閉じたい方角もあります。この邸宅の場合、東側には圧迫感のある隣家があったため、そちら側に立てる壁の配置を丁寧に調整して視界を完全にブロックし、プライバシーレベルを高めます。

一方、豊かな国有林が広がる北西側は、その植生を場所ごとに丁寧に読み込み、樹々の隙間から青空まで視界が通る特別な一点を発見。その正面をダイニングスペースに充て、国有林を借景とするバックガーデンは〈静〉を司る落ち着いた庭に。南側の〈動〉を司るフロントガーデンと好対照をなしています。

Construction
建築プロセス

建築プロセス

Realization
完成

リビングダイニング

木梁の上に乗せた大屋根の下に広がるのは、吹き抜けを擁したリビングダイニング。
45帖のおおらかな空間に立てば、石積みのブロックの間のガラスを通して、各方位ごとに異なる趣向の庭を眺めることができます。さらに吹き抜けからは空と緑が顔を覗かせ、光や風を室内に導きます。

リビング正面のフロントガーデンは、南側の木立を借景とした明るい〈動〉の庭。
北側の〈静〉を司るバックガーデンとの対比によって、フロントガーデンの溌剌さが際立ちます。

ダイニング
北側のバックガーデンを望むダイニング

一方、ダイニング正面のバックガーデンはフロントガーデンに対して静かな和の佇まい。 北側の雑木林を借景として、繊細な表情を見せます。

フロントガーデン
活き活きとした表情を見せる南側のフロントガーデン
ギャラリーガーデン
骨董品のコレクションに彩られた北側のギャラリーガーデン
親密さと開放性の絶妙なバランス

石積みの壁と各室ブロックの間にはガラスが嵌め込まれ、その塩梅により親密さと開放性の絶妙なバランスを導きました。石貼りの仕上げと飴色の無垢木材とのコンビネーションが深みある空間を生み出しています。

石積みの壁
職人の手仕事による石積みの壁
石積みの壁とガラス
石積みの壁とガラスが外の自然へと目線を誘導する
自然の表情が覗く
さまざまな方向に自然の表情が覗く
和室
豊かな陰影のある和室
玄関
深い軒に守られた玄関

また、住まいにとって玄関アプローチもまた重要です。

こちらの邸宅では、あえて庭の間を縫うように蛇行させて玄関にアクセスする、物語性のあるアプローチを設計しました。風に揺れる草木の間を通り抜け、深い軒下に滑り込めば、生き生きとした緑の表情とポーチに射す陽光のコンビネーションに優しく迎え入れられるよう。

玄関アプローチの豊かさは、日々を過ごす家をいっそう特別な場所に感じさせてくれます。

玄関アプローチ
玄関アプローチから建物を見る

さらにくつろぎの空間として、国有林に面した北西の一角に、完全なプライベートガーデンとそれに面するバスエリアを設けました。

窓を引き切ってフルオープンすれば、オリエンタルな植生の緑豊かな屋外とつながる半露天風呂に。異国情緒を醸すリゾートホテルのような、非日常の贅沢なバスタイムを楽しめます。

バスエリア
誰の目も届かない完全にプライベートなバスエリア
バリ風の庭とバスルーム
非日常感が漂うバリ風の庭に身を委ねるようなバスルーム
雑木林の借景
マツの高木が佇む西側の雑木林を借景として楽しむ

日本には「庭屋一如」という言葉があるように、古くから家と庭は一体のものとして発展してきました。

外なる自然へとつながる庭の重要性は、社会の近代化とともに忘れ去られて久しいですが、物質的に生活が豊かになるほど、それとバランスを取るように、日々の暮らしの中で心身に自然を取り戻すことが大切になってきているのではないでしょうか。

邸宅巣箱は、その土地ならではの自然環境を最大限に活かして、多様な自然の表情を楽しみ、ともに暮らす〈器〉としての家の在り方を追求しています。

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