事務所紹介
鎌倉近域エリアに特化した建築事務所An architecture firm in the Kamakura-area

我々は、日本全国どこでも請け負います!という類の設計事務所ではありません。その真逆で、地域にとことん特化することをコンセプトした設計事務所です。ゆえに鎌倉・逗子葉山でなら日本全国でも有数のハイパフォーマンスを提供できます。

鎌倉近域エリア

邸宅巣箱の理念Teitakusubako’s philosophy

邸宅巣箱は全国的にもめずらしい地域密着型の建築家チームです。我々はあえて鎌倉・逗子葉山エリア限定で建築をつくっています。それは人文と自然が共存する豊かな環境が持ち、そして多様性・エコロジー・暮らしの質などのカルチャーが根付く、この街が大好きだからです。
我々は、その鎌倉での暮らしや社会活動をいっそう豊かにするために、建築にもできることがあると信じています。地元に集中特化することで最大限パフォーマンスを高め、建築の力で鎌倉に暮らす人たちのQOLを向上する。それが邸宅巣箱の理念です。

邸宅巣箱の理念

鎌倉エリアに集中させた邸宅巣箱の活動Achievement specializing in the Kamakura-area

建設現場を「鎌倉・逗子葉山エリア」に限定しています。弊社は決して大きな設計事務所ではありませんが、この地域に限れば、大手事務所にも引けを取らない多くの実績があります。地域特有の風土への向き合い方、複雑な建築条例に関するノウハウ、信頼できる建設業者とのコネクションなどに対して、深い知見と豊富な経験があります。

エリアマップ

事務所プロフィールOffice profile

鎌倉・逗子葉山での住宅・別荘が専門です。そして住宅や別荘のような空間をコンセプトとする建物も得意としています。宿泊施設で例えば、商業的なビジネスホテルは苦手ですが、別荘のようなヴィラ型の宿泊施設は得意分野です。集合住宅なら都市に屹立する高層マンションより、緑に囲まれたテラスハウスが得意です。ギャラリーなら外に閉じた都市ギャラリーでなく、緑に囲まれた庭園ギャラリーが得意です。鎌倉・逗子葉山らしい周辺環境を活かした、住宅や別荘、宿泊施設やギャラリーを提案します。

邸宅巣箱オフィス

株式会社邸宅巣箱

  • 一級建築士事務所 県知事登録第18486号
  • 神奈川県鎌倉市御成町3-10鎌万ビル2F
  • 050-3554-1185
  • office@teitakusubako.com
  • 管理建築士 一級建築士第355694号 早坂直貴

事業内容

A.鎌倉・逗子葉山の建築物の企画と設計監理

  1. 住宅や別荘
  2. 古民家の風情を活かした改修
  3. 地域に愛される小規模な店舗
  4. 暮らしを大切にする集合住宅
  5. 滞在価値にこだわる宿泊施設
  6. 環境をたのしむスパやサウナ
  7. 緑地に親しむ庭園ギャラリー
  8. 未利用建物の利活用方法提案

B.鎌倉の維持発展に貢献する建築的な業務

チームメンバーTeam members

メンバーはそれぞれが鎌倉・逗子葉山周辺に所縁をもつ建築家。建築的なアプローチでこの地域をよりよくしていきたいという共通の理念のもとに集ったチームです。

早坂 直貴

早坂 直貴

Naoki Hayasaka

一級建築士, 古民家鑑定士一級, 伝統再築士, 省エネ建築診断士

Atelier Tsuyoshi Tane Architects(田根剛)をはじめ国内外の設計事務所で、プロジェクトリーダーを計10年間務めました。そのうちパリを拠点としていた3年間には、ヨ―ロッパじゅうのあらゆる名作建築や名作デザインを巡る生活を送り、そこで見聞したクラフトマンシップの美学が、現在の設計思想のもとになっています。その空間の特長は、ヨーロッパらしい美学と鎌倉らしい美徳を混ぜ合わせたような世界観です。また設計人生で40以上住宅案件を完成に導いてきた住宅設計のスペシャリストでもあります。
17′- 邸宅巣箱
設計業務を生業にして10年の節目で、独立のためパリから帰国。鎌倉で地域密着型の設計事務所を設立しました。鎌倉は古都パリと同じように人文がとても豊かな街。しかし現在、どこにでもあるような建物が乱開発され、その鎌倉らしさは急速に失われています。「鎌倉の町並みを保存したい」「鎌倉を素敵な人が集まる街にしたい」という想い。そこに建築的手法で貢献する。その理想を掲げて邸宅巣箱は生まれました。
14′-17′ TSUYOSHI TANE ARCHITECTS
パリで活躍する日本人建築家の田根剛に師事。世界各国のグローバルなプロジェクトのほか、どどろき渓谷の家など、日本国内の住宅案件のプロジェクトリーダーも務めました。その作品はいつも土地の記憶という無形のものに対して、形を与えるようにして作られていきます。歴史を大切にするこの設計手法は、パリのような古都で特に高く評価されているのです。そしてこの手法は、おなじく鎌倉にも最適なものだと信じています。歴史を断絶するような無機質な建物でなく、その土地の記憶から地続きになるような建物をつくる。その信念をもって設計活動をしています。
14′-17′ 渡仏(パリ)
よりいっそう設計デザインを突き詰めたい!という思いから、建築の本場ヨーロッパに拠点を移し、週末にパリ、ロンドン、ローマ、バルセロナ、ポルト、ウィーン、プラハ、メキシコ、モロッコ、、、と、マスターピースといわれる世界中の名作建築を訪れる生活を送りました(これだけ訪問している建築家はなかなかいないはず!)。これらのヨーロッパでの建築体験をバックグラウンドに、邸宅巣箱のクラフトマンシップを大切にする姿勢やユニークな素材の扱いが生まれました。
斧田 裕太

斧田 裕太

Yuta Onoda

一級建築士

手塚建築研究所プロジェクトリーダー。家族が朗らかに過ごせる溌剌とした住空間を得意としています。また祖父の家をコミュニティースペースに改修するため、企画運営から実設計までを一貫して手掛けた「踏切の家」(SDレビュー2021入選ほか)など、住宅設計と地域の場づくりの架け橋となる活動も高く評価されています。
19’- 邸宅巣箱
鎌倉山の自然豊かな環境にたつ海風の家を設計したことが、邸宅巣箱を共同設立したきっかけです。それまでは都市部の案件をがむしゃらに設計してきました。しかし海風の家の設計では、一転して自然と対話することを重視。この設計がとても新鮮で楽しいものでした。またオーナーKさんは、早朝のサーフィンから戻ってきてから仕事に集中し、週末は緑を見ながら友人とホームパーティを楽しむという、まさに鎌倉ライフを満喫されていました。そんな「自然に対話する仕事+暮らし」に憧れて、家族でこの地に移住しました。
14’-19’ 手塚建築研究所
前職での大規模施設の設計に携わる間も、どこか心のなかにあった「住宅のようなヒューマンスケールに近い設計をしてみたい」という想い。そして担当案件を完遂させた末、住宅や保育園の設計で著名な手塚貴晴・由比の元で働きはじめました。そこは常時20個以上のプロジェクト(屋根の家ふじようちえんなどの設計で有名)が進行する勢いある設計事務所。そこで海風の家やH邸などの住宅、児童施設からその家具製作、ふじようちえんの第Ⅳ期工事まで、怒涛の日々を過ごしました。その中で、細部に至るまでこだわり抜いた設計を学び、職人ととことん話し合って質の高い建物をつくってきました。この手塚建築研究所での日々が、現在の自身を支える設計スキルと姿勢の血肉となっています。

地域密着で為す建築家のSDGsDecent work realized through local-based business

 SDGs目標8に掲げられた「働きがいも経済成長も」。
我々は地域密着を活かして建築家の働き方改革に取り組んでいます。

かつて設計事務所といえば「今日で徹夜何日目?」というくらい過酷な業界でした。それも現在では改善されつつあり、テレワークやフレックスタイムによる多様でゆとりある働き方も増えてきました。それは設計者のプライベートを充実させる良い面がある一方で、案件へのコミットメントが低下して建物のクオリティが低下するという課題を解決できていません。…readmore ▼

建築家の多くは、「できるだけラクしたい!」というよりは「手間を掛けていい建物をつくりたい!」というマインドを持っています。しかし一方で、出産・子育ての合間の限られた時間内では、十分に力を発揮できない現状があります。いくらITツールで効率化しても、緻密な図面を描いて、きちんと打合せをし、気遣いある現場監理をするにはどうしても時間が足りないのです。設計が大好きだからこそ、時間的な制限で案件にコミットしきれないことにやるせない気持ちを持つ。そうして中途半端がよくないと、才能ある建築家が設計業を断念することも少なくありません。

建築家の「働きやすさ」と「手間を掛けていい建築をつくりたいというマインド」はどう両立できるのか。
そのために小さな設計事務所だからこそできることは何なのか。
こうして「建築エリアを限定することで生産性向上を図り、建築家のQOLを高める」というビジョンを描き、邸宅巣箱はスタートしました。あまりにも単純、だからこそ強力なコンセプトです。建築エリアをここまで徹底的に絞り込んでいる設計事務所はないでしょう。

まず建築家は、ITがどれだけ発展しても立地という物理的制約からは逃れられません。実力ある建築家ほど日本全国から声がかかり、業務時間の多くを移動時間に費やさざるをえません。ここをテコ入れしたのです。

では想像してみてください。

グーグルマップを見ながら土地勘のない現場を探すのでなく、そもそも現場が近所だったなら。
新幹線とバスを乗り継いでようやく現場に到着するのでなく、すぐ自転車で現場に到着できたなら。
自治体ごとに建築条例を一から調べるのでなく、最初からいつもの建築条例が頭に入っていたなら。
毎度はじめましての工務店を探すのでなく、もともと信頼できる地元工務店のツテがあったなら。

そうしたら調整業務や移動時間は、どれだけ短縮されることか。
建築家ならこのシンプルな施策による圧倒的な生産性向上効果を掴めるでしょう。

マクロ視点でみれば、これは少子高齢化でますます限られてくる設計者の人的リソースを、効率的に再配置することなのです。そして広くは、SDGs目標13「気候変動に具体的な対策を」(移動圧縮によるCO2の削減)や、目標11「住み続けられるまちづくりを」(地域への帰属意識の高い建築家にの育成)など、持続可能性にもつながるひとつのアイデアです。

建築家の、自分時間・家族時間・仕事時間のすべて良し。邸宅巣箱は地域密着によってそれを達成し、建築家のディーセントワークを叶えるロールモデルを目指しています。


地域密着で為す建築家のSDGs

鎌倉・逗子葉山での縁と地域貢献Local contribution in Kamakura-area

我々は地域にとってもプラスになる活動を心掛けています。例えば鎌倉市景観整備機構に所属してまちづくりのアドバイザーを務めたり、地域活動を積極的に支援したり、建築をテーマとしたイベントを企画することもあります。そして何より地場の工務店や職人との連携してつくる建築は、地域資源の循環そして建築技術の次世代継承を果たすものです。オーナーにとっては、邸宅巣箱に依頼することが、間接的な地域貢献につながると言えるでしょう。我々はオーナーと地域の架け橋となれる設計事務所を目指しています。

鎌倉・逗子葉山での縁と地域貢献